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      2016/03/30

 健康法

あなたの薬は大丈夫?あなどれないグレープフルーツと薬との相互作用…

食品の中には、薬の作用に影響を及ぼすものがあります。
今回は、その中でもグレープフルーツと薬の相互作用について解説します。

グレープフルーツと薬の相互作用

薬は服用後に消化管から吸収された後、門脈という血管に入って肝臓に運ばれます。
肝臓に入った薬は、その何割かが化学変化を受けますが、この化学変化を代謝と呼びます。
一般的に、代謝を受けたあとの薬の成分は薬効を失い、薬の効きが悪くなります。

薬の代謝を担っているのは、チトクロームP450(CYP450)という酵素。
CYP450には約50種類があり、薬物代謝に関わっているのはこの中の何種類かです。
中でも中心的な役割を果たしているのが、CYP3A群という酵素群になります。

グレープフルーツは、CYP3A群のひとつであるCYP3A4の働きを阻害します。
このためグレープフルーツと薬を一緒に摂ると、グレープフルーツによって薬の代謝が阻害されてしまうのです。
その結果、代謝を受けない薬の比率が高くなり、薬が強く効きすぎたり、副作用が出やすくなったりしてしまいます。

一緒に摂取してはいけない薬

CYP3A4によって代謝される薬は非常に種類が多く、グレープフルーツの影響を受ける薬も多岐にわたります。
その中でも、薬の血中濃度が薬の作用や副作用に敏感に反映されるものは、注意が必要です。

処方される頻度が高い薬では、カルシウム拮抗薬、ハルシオン、スタチン系薬剤、クラリチンなどがあります。
カルシウム拮抗薬は高血圧の薬で、グレープフルーツとの相互作用で血圧が下がり過ぎる恐れがあります。
ハルシオンでは短時間で効果が消えるはずの眠剤の効果がいつまでも身体に残り、ふらつきなどの原因になります。

グレープフルーツ以外の柑橘類は大丈夫?

グレープフルーツのCYP3A阻害作用は、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンというフラボノイドによるもの。
グレープフルーツ以外の柑橘類でもフラノクマリンが含まれているものは、CYP3A4を阻害することが知られています。

このため、グレープフルーツと相互作用を起こす薬では、フラノクマリンが含まれている柑橘類にも注意が必要です。
こうした柑橘類には、スィーティー、バンペイユ、ブンタン、ダイダイ、夏みかん、伊予かん、はっさくなどがあります。

一方で、温州みかん、レモン、かぼす、バレンシアオレンジ、マンダリンはフラノクマリンを含まず、薬との相互作用はありません。

時間を空ければ摂取しても問題ない?

グレープフルーツ中のフラノクマリンが一度でもCYP3A4と反応すると、そのCYP3A4の酵素としての活性は二度と復活しません。
もちろん新しいCYP3A4分子が生成されますが、元のレベルに戻るまでにはある程度の時間がかかります。

1回のグレープフルーツ摂取で、酵素を阻害する影響は2~4日かかるという研究報告もあります。
つまりグレープフルーツを1回食べただけで、薬の作用や副作用は数日影響を受けることになるのです。
そのためCYP3A4で代謝される薬を飲んでいる間は、グレープフルーツの摂取は避けるように指導されています。

まとめ

グレープフルーツとの相互作用で影響を受ける薬はたくさんあります。
薬の服用にあたっては薬の説明書をよく読んだり、医師や薬剤師にグレープフルーツを食べてもいいかを確認すると良いでしょう。
薬は安全に服用するのが一番ですね。

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